■初診時の問診と検査
まず詳しく問診をして、症状の状況・その病歴・仕事の内容・普段の生活の中での体の使い方等を伺います。治療をしながらする世間話も、問診の補足になります。少しリラックスしたところで「実は・・・」ということで、重大な事を伺う事があります。たとえ患者さんにとっては些細な事でも、治療する側にとって重大な事はあります。次に現在の状況を正確に把握するために、時間をかけて関連の整形学検査をおこないます。体を動かしたり、痛みを生じさせたり、患者さんにとっては、「一刻も早くラクにしてほしい時に・・・。」という事でしょうが、体から正確な情報を得て、適切な治療をするためですので、ご容赦ください。そして、必要に応じてMRIを撮っていただきます。放射線科のお医者さんの正確な画像診断を仰ぎ、患部とその状況を確認するためです。本院に見える重傷の患者さんは、手術をするか迷っている方が多いので、ほとんどの患者さんはMRIのフィルムを持って来られます。
■ほぐし
カイロプラクティック療法の施術の前に、筋肉をほぐしていきます。再診時の場合は、簡単な検査をして当日の具合をお聞きし、ここから作業が始まります。再診以降のほぐしは、触診も兼ねているのです。ほぐしは、筋肉を弛緩させてカイロプラクティック療法の施術を、楽に受けていただくためのものです。マッサージと比べ柔押しです。必要に応じて時間をかけます。そして、前回の治療効果の確認もしていきます。
■カイロプラクティック療法の施術による治療
本院では、カイロプラクティック療法以外の治療は行っていません。器材はカイロプラクティック専用ベッドと、たまに使う赤外線照射器があるだけです。個々の患者さんに対応した、完全な手作業です。カイロはギリシャ語で「手」であり、プラクティックは「技術」、つまりカイロプラクティックなのです。さて、治療のやり方ですが、毎回全身の歪みを取りつつ、それと並行して患部の治療をしていきます。まず、骨盤(こつばん)を矯正して左右の脚の長さをそろえ、左右のバランスを整えていきます。ですから、骨盤の矯正はカイロプラクティック療法にとって、全ての施術のベースで、カイロプラクターなら誰でも出来て当たり前のものなのです。その上で、個別の施術をしていきます。ほとんどの腰痛は左右のアンバランスよるストレス(と、筋力不足)で、起きているからです。骨盤の歪みも含めて、20年とか30年とか長期にわたって出来た背骨の歪みなので、1・2回だけの矯正とか、治療の間隔を著しく空けると歪みは元に戻ってしまいます。ただし、一度歪みを取りきると、一年たっても歪みは殆ど戻ってはいません。
腰痛症や腰椎ヘルニアを治療する場合、腰痛ベルトをしていただきます。家事や仕事をする中でも、体を多少安静に保つために大切なことです。本院では、患者さんの症状に合わせて治療の間隔を順次変えて行き、その回数の節約も含めて短期決戦で臨んでいます。他の治療の場合もそうですが、椎間板ヘルニアの場合も、途中で症状が消えても、それは適正な間隔で治療を維持しているからで、治ったわけではありません。結果を安定させる必要があります。カイロプラクティック療法での治療費は、現在健康保険の対象外ですが、入院費のこと等を考えると逆に安いと思います。途中から職場復帰も出来ますし、しびれ程度では通勤しながら治せます。特に若い女性に限らず、首や腰のところに手術跡等、作りたくないですからネ。又、症状の再発予防や筋力強化のための適正な運動・生活指導など、患者さんの体力・年齢・状況を考慮しつつ、「ほぐし」の時等に順次お話していきます。
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