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'11/5月の特集                      
■内臓の病気が原因の、腰痛にご注意を
  15年近く前の、本院がまだ駒込駅の側にあった頃の話です。定期的に肩こりや腰痛で通って下さっていた、当時60過ぎの女性がいました。今まで、好んでエステや整体に通っていたということでした。又、運動不足のせいもあって、「なかなかヤセられない・・・」と、いつも言っていました。その方がある時、肩や腰が重いなどと言って、本院に見えました。いわゆる、リラクゼーション的な治療です。いつものように、世間話などしながら、ほぐし中心の一通りの治療をしました。そしてその後、「すっきりした・・・」と言って帰って行かれました。ここまでは、いつものパターンでした。

  その日深夜に、その患者さんから電話がかかって来ました。「腰が痛くてたまらない、診て欲しい」と。それで程なく、その患者さんを診ました。その患者さんが脂汗をタラシながら言うには、「もうトシなので、カイロプラクティックなどの荒療治は、危険だからやめようと思っていた。」と、治療による後遺症ではないかと思っている様子でした。私は「患者さんの年令などを考慮しつつ治療してますので、事故を起こしたことはない」と説明しながら、関連の整形学検査などをしました。そして、整形外科的な症状ではないと判断し、「急いで救急車で病院に行き、内科で診てもらってください」と言ってお帰りいただきました。それから三・四ヶ月してから、その患者さんが突然訪ねてきました。以前より大分痩せていましたが、元気そうな様子でした。そして、事のテンマツを話してくれました。「あの晩なんとか我慢して、翌朝息子に車で病院に連れて行ってもらった、そしてすぐに胆石の手術を受け、最近まで入院していた。」といった内容のものでした。本院で治療を受けた晩、油っこい食事を取ったらしく、それが胆石の痛みを誘発する引き金になったらしい・・・。

  又、肩こりでよく見える、別の女性の患者さんがいました。根(こん)をつめる創作的な仕事をしている人でした。ある時旦那さんも診て欲しいといって連れて来られました。その旦那さん、腰痛と脚のシビレがあるということでした。毎年健康診断はしているという話でした。私は、「MRIを見てみないと何とも言えませんが、腰椎ヘルニアの可能性があります。MRIを撮ってもらってください。」という意味のことを伝えつつ、腰椎ヘルニアを想定した治療をしました。しかし、仕事が忙しいと言っていたせいか、それっきりになっていました。大分経ってから、その女性が肩こりで見えました。そして、旦那さんが膵臓ガンで亡くなったことを聞きました。腰痛と脚のシビレは、膵臓ガンのせいだったのです。その旦那さんは、毎年健康診断を受けていたのです。つまり、レントゲン画像の見落としではないでしょうか・・・。よく乳ガンの見落としなどが話題になります。以前、腰痛と脚の痛みで本院に見えた、ある患者さんがいました。病院では「ヘルニアではない」と言われて来たのですが、お持ちになったその病院で撮ったMRIには、ヘルニアが写っていました。そして、ヘルニアの治療をし、症状を除去しました。ちなみに、アメリカでは画像診断は、全て放射線科のお医者さんだけが行うということです。

  普段病院に行くことの少ない健康な(?)人にとって、健康診断は大切な機会です。それで、隠れた重大な病気が発見されるかも知れません。ですから、健康診断には一見手隙の研修医まがいでなく、ベテランのお医者さんを配していただきたいと思うのは、私だけでしょうか・・・?
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 '11/6月の特集
■長生き出来るようになったのも、冷蔵庫のおかげ?
  梅雨時は、食中毒の多い季節です。今や、私たちの食生活に冷蔵庫は欠かせない物になっています。しかし、私が高校に入る頃までは、一般家庭に電気冷蔵庫などありませんでした。当時普及し始めたテレビに映る、アメリカのホームドラマで見かける程度でした。私が上京して間もなくで、東京麹町のアメリカ人宅にお世話になった時、巨大な冷蔵庫の現物を見てびっくりしました。しかしそれは、アメリカでは一般的な家庭用でした。アメリカ人というのは、週に一度食品をまとめ買いをする習慣があったんですネ。広大な国で、スーパーなども遠いので、冷蔵庫も早くから発達し普及したのでしょう。

  かつては、魚を生で食べるのは、エスキモーと日本人ぐらいだったかも知れません。外国の人は、日本人が魚を生で食べると聞いた時、ハエのたかった生臭い魚を前にして、とても信じられなかったでしょう。日本は、島国で新鮮な魚が手に入ったからです。私は子供の頃、海から遠い山形県の内陸地方山間部で育ちました。ですから、魚の刺身は殆んど食べたことがありませんでした。あっても、少し生臭いので刺身はどうも・・・というカンジでした。ワサビは、それをごまかすものだろうと、思っていました。川魚は、寄生虫がいることが多いので、生では食べませんでした。上京して、魚の刺身の美味しさに驚きました。魚を調理すると台所がすぐ臭ってきます。肉と比べて魚の油は変質しやすいからです。しかし、新鮮な魚の油は、DHA・EPAで知られるように健康にとてもいいことが分かってきました。日本が経済大国になるにつれて、日本の食文化も世界中に広まり、SASIMIもSUSIもヘルシーな食品として、世界中に広まって行きました。これも、冷凍技術発展のおかげです。

  火を使う以前の私たち人類は、何でも生で食べていました。太古の昔からそういう生活でしたので、私たちの体もそれに適応してきました。野生では、新鮮な食べ物ばかりが手に入るとは限りません。食べ物が乏しければ、生きるために半分腐ったものでも食べていたかも知れません。菌が増殖する時、毒素も発生します。又、植物のアクは、虫などに食べられないために、植物自身が自衛のため身に付けた毒です。そういったモノを食べた時は、胃酸で殺菌し、肝臓で解毒しているのです。それが過度に働き、それらの内臓に負担をかけ続けていれば、その機能・能力が落ちてしまいます。いずれにしても、健康に重大な影響を与えます。裏を返せば、冷蔵庫は私たちの長寿に貢献しているのです。
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 '11/7月の特集                   
■自律神経改善の笑顔で、選挙も就活も大願成就
  4月でしたか、区議選がありました。それより少し前のことです。他の区ですが、区議選を控えた立候補者が本院に見えました。まだ30代半ばで背が高く、色白の二枚目でした。しかし、所属政党民主党への逆風と共に、「二期目というのは、鬼門」と言うことで、危機感をつのらせていました。そして、疲れきったような顔をしていました。ヤセているせいもあって、なおさら元気がなさそうに見えました。肩こりのみならず、全身が凝っていて食欲もなく眠りが浅い・・・と、いうようなことも言っておられました。そして、数日数回にわたって治療を行いました。一回目の治療を終わった段階で、「信じられないくらい、軽くなった」といったことを言われて、とても喜んでいただきました。回を重ねるごとに元気になられ、顔色もよくなり表情も明るくなってきました。その時なぜか私は、「この人はきっと当選するに違いない」と確信しました。ニコニコしたその顔も、ムリのない好印象なものに変っていたからです。そして肩こりのみならず熟睡出来るようになり、たまっていた疲れもすっかり取れてきたということでした。カイロプラクティックの、自律神経に対するアプローチの効果です。そして、区議選に臨みました。

  他の区議選より一箇月遅れで、その区は投票が行われました。結果が気になり、インターネットで検索して見ると、見事に当選していました。やがて、晴れやかな顔で、本院に見えました。私も思わず嬉しくなりました。圧倒的にご本人の頑張りの結果であることは、言うまでもありません。しかし私の治療効果も、その一助になったのではないかと確信しています。特に、自律神経改善による、さわやかな笑顔は、韓流スターの「ヨン様」のようでした。きっと、中年のおばさん達を魅了したに違いありません。一見しても誠実そうな方なので、これからのご発展に期待したいと思います。

  期を同じくして、就職活動に奔走中の大学院生が見えました。数学を専攻しているという、アタマのいい女性です。一見のんびり屋さんに見えましたが、実は肩こりがひどい上に寝つきが悪く、おまけに持病があって疲れやすいと言っていました。今の大学生は、大変です。真面目な学生ほど、大変な時代でしょう。と言うわけで、自律神経主体で数日にわたり背骨にアプローチしたところ、熟睡出来るようになり、体が軽くなったと喜んでいただきました。そうなると、副交感神経が活性化することにより、内臓の調子が良くなって、たまった疲れが取れるのは時間の問題です。元々ポッチャリめの体型に、笑顔がプラスされると、元気いっぱいではち切れそうな印象に見えてくるから不思議です。初診時とは、受ける感じが全く変わってきました。就職活動、きっとうまくいくと思います。持病の方は、気長に治療を続け、体質改善を図るように提案しました。カイロプラクティックは、体質改善にも最適です。    
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 '11/8月の特集
■規則的な就寝と睡眠の大切さ
  昔、「東大に合格するには、四当五落」と言われていました。睡眠時間の事です。睡眠時間を4時間にして勉強すれば入学試験に合格するが、それを5時間も寝ていては試験に落ちるという意味です。それくらい、東大に入るのは難しいという、極端な考え方です。しかし、睡眠時間の短さを自慢する(?)のは、愚の骨頂です! 睡眠時間が少ないというのは、単に時間をムダに費やしているだけではないでしょうか・・・。「私は時間の使い方がヘタです。」と言っているようなものでしょう。残りの20時間近く、机に向かっていたとしても、全部集中出来るでしょうか・・・?雑念がわいたり、ウトウトしたり、なんとなく机に向かっていたり・・・それが大半ではないでしょうか。よくマルチ人間と言われる人がいます。忙しい仕事をしているにもかかわず、時間を作っては、趣味やスポーツなど集中的にいろいろな事をやっています。しかし、その人にとっては、気楽にマイペースということでしょう。

  私達人間は夜行性ではありませんので、暗闇では目が見えません。至る所に照明がある、都会の皆さんには想像もつかないかも知れませんが、田舎へ行くと、星や月が出ていない晩は、一寸先も見えない真っ暗闇(やみ)です。つまり、締め切った押入れの中とほぼ同じ状態です。ですから夜は活動出来ません。太古の私達の祖先達は、夜は樹の上や洞穴(ほらあな)など安全な所に隠れて、夜行性の肉食獣から身を隠し、睡眠を取っていたと思います。そして、昼の疲れを充分取っていたと思います。又、明るくなれば起きて活動していたと思います。そうやって自然に適応し進化してきた私達なのです。つまり、それで健康が保てるようになっているのです。農家の人達は、朝明るくなると起きて農作業を始め、暗くなるとそれを止めて、夕食の後は程なく就寝します。体が疲れているせいもあって、就寝中は熟睡出来ます。自然に合った生活のサイクルです。そのせいか、農家の人でうつ病や自律神経失調なんて聞いたことがありませんでした。多少悩みがあっても、あっという間に眠りに落ちれば、それもたちまち吹っ飛んでしまいます。しかし夜でも明るい現在の都会生活では、早くても夜中の12時頃まで起きています。その時間まで仕事をしている人もいるでしょうが、多くの人はただ無為に時間を費やし起きているだけではないでしょうか・・・。

  自殺した作家の太宰治や芥川龍之介など、悩めるインテリの人達は体を使わず、つまり心と体のバランスが崩れている人達です。物事を深く考えると言えば聞こえがいいですが、物事に必要以上にこだわり、考え過ぎているのではないてしょうか・・・。そして、自分自身を破滅へと追い込んでしまったのでしょう。モノは考え様とよく言われます。学校で習った物理学など、大自然の法則というのは、(F=mαなど)きわめて単純明快な公式によって成り立っています。難しくしているのは、むしろ人間のほうかも知れません。体内時計が狂っているので夜眠れず、昔から作家に睡眠薬は付き物です。そんな作家などの生き方をカッコいいと思ったり、憧れてはイケないと思います。作家など単独で仕事をする人が、気の散らない(?)夜中に仕事をするのは、人に迷惑がかかる訳ではないので、まだかまわないかも知れません。しかし、会社などプロジェクトで仕事をする場合、それでは困ります。昼充分に働けなければ、人に迷惑をかけてしまいます。やがては、会社に不用な者とみなされ、落ちこぼれてしまうでしょう。

  前述のように、体内時計が狂うと自律神経のバランスが崩れます。昼働くべき交感神経が昼働かず、夜働くべき副交感神経が夜に働いて来ないからです。つまり昼仕事に集中できず、夜熟睡出来ないので疲れが取れません。その結果、自律神経失調として、いろいろな症状となって現れます。心療内科に通院してみても、何年間も毎日毎日薬を飲み続けることを余儀なくされます。そして山ほど薬を飲み続けた蓄積によって、肝臓や腎臓の悪化を招き、更にその副作用としての重い症状も、一緒に背負い込むことになってしまいます。
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 '11/9月の特集                      
■体内時計を元に戻し、自律神経の乱れを改善する
  先月号で申しましたが、体内時計がズレると、昼働くべき交感神経が働かず、夜働くべき副交感神経が充分働いて来ません。健康な人というのは、2・3日徹夜したところで、生活を元に戻せば体内時計もすぐに戻ります。いわゆる、融通が利(き)くのです。しかし自律神経のバランスが崩れている人は、そうはいきません。それによって内臓がダメージを受け、その機能が弱っているからです。たちまち体調不良になってしまいます。つまり、ムリが利かないのです。特に本院には、熟睡できなくて困っている人が少なからず見えます。副交感神経の働きがニブくなっているのです。 カイロプラクティック療法の治療を重ねますと、程なく熟睡出来るようになり、睡眠時間も長くなります。当初睡眠導入剤を併用していた人でも、どんどん薬の量を減らして行きます。ややもすると、睡眠過剰になってしまう人さえいる程です。しかし、治療直後気持ちよくなって、長時間昼寝したのでは何にもなりません。体内時計の、ズレの改善にはならないからです。では、体内時計を元に戻すには、どうすればいいでしょうか・・・。

  本院では、正常で実現可能な、「生活の時間割表」を作ってくださいと提案しています。当たり前のことですが、後はそれを実行するのみです。平日休日にかかわらず、朝決まった時間に起きて、食事をし、排便し、仕事などをし、夜定刻に就寝することです。体内時計がズレている当初は、体がキツイかも知れませんが、強制的にやるか、やらせるかのどっちかです。どっちにしても、自分自身で自覚しなければダメです。学生など、時間にあまり制約のない人は、昼疲れて眠くなった時、取り合えず一眠りしようと思って、夜まで眠ってしまったりするのです。そういう事の積み重ねで、体内時計が狂ってしまったのです。ですから夜定刻まで、眠くても寝ないのです。又、定刻に就寝しても、当初は眠くならないかもしれませんし、むしろその方が多いでしょう。しかし、とにかく定刻に床に入るクセをつけることです。時間割を実行しているうちに、やがては正常な生活のリズムに戻っていきます。そうしますと自律神経のバランスも回復し、内臓の働きがよくなります。そのことによって、摂取した栄養素が体の隅々まで行きわたり元気が出ます。その結果、体力気力が充実し、物事を前向きに捉(とら)えることが出来るようになると思います。そうすれば、勝利は遠からず、あなたのものでしょう。
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 '11/10月の特集
■便秘でお困りの時、トイレで即出来る対処法
  便秘でお困りの方は、多いと思います。便秘は万病の元(?)、健康の大敵です。古くなった便がいつまでも大腸に滞(とどこお)っている訳ですから、決していい訳はありません。その滞っている間に、体に有害な毒素なども吸収されるでしょう。他に重大なものとして、痔疾患があげられます。ちなみに、三日間トイレに行かないと、便秘と言われています。ちなみに、便秘の原因は何でしょう・・・?一つには、大腸壁の筋肉の動きの悪さがあげられます。その大腸の筋肉の動きは蠕動(ぜんどう)運動といいます。その動きが、内容物を先に前進させます。そして、大腸は水分を吸収する所です。大腸の蠕動運動が活発過ぎれば、内容物が肛門に早く届き過ぎ、水分が充分吸収されないので、便がドロドロの下痢状態となります。反対に、蠕動運動が弱ければ、便が肛門に到達するのが遅くなり、水分が吸収され過ぎて、便が硬くなってしまい便秘に傾きます。ですから、そのバランスが大事なのです。カイロプラクティック療法では、自律神経に働きかけ、腸壁筋肉の蠕動運動のバランスを整えます。

  トイレで便が出そうで出ない時って、よくあると思います。出勤・通学時間が迫っているのに、さあ大変です!もう一息なんだけど・・・という時です。容器の栓のようになっている、先端の硬い部分がなかなか出て来ないのです。そんな時はどうすればいいでしょうか・・・。タバコを吸う人は、タバコを吸うとたちまち出せます。しかし、その後トイレに入る人は大変です。ただでさえ臭いお父さんのウンチに、タバコの臭いが混ざると最悪です。そんな時、うまく出せる方法があるのです。お試しください。先ず、右手手の平でお腹をおさえ、左手の手の平を骨盤の中央に縦に当てます。中指の先端は尾てい骨の付け根あたりに当たるようにしてください。そして、その指先を皮膚に当てた状態で軽く小刻みに動かします。それを少しの間やり続けます。そうしますと、だんだん便意が強くなり、堪えきれなくなって出てきます。先端の硬い部分の便が出てしまえば、後はしめたもの。残りは、一挙に出てくるでしょう。この両手の当てる部分は、母親が幼児にオシッコや排便をさせる時の、両手の位置と全く同じ位置です。つまり、幼児の体を抱(かか)えて「シーシー・・・」と促(うなが)しながら触っている位置と同じ位置なのです。そうやって何万年も昔から便意を促してきたので、私たちのDNAに刻み込まれているのでしょう。そういえば、子猫が生まれると、母猫は排便を促すために、子猫のお尻を舐(な)めてやっています。多分、子猫のシッポ付近の過敏な神経を刺激しているのでしょう。動物は、私たちが考えている以上に学習します。子猫の時に母猫にして貰ったことや、その感覚を覚えていて、次世代に受け継いできたのでしょう。
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 '11/11月の特集                     
■衣類のウエスト締め付けによる腰痛対策
  昔の侍は、腰に重い大小の刀を帯びていために、腰に負担がかかっていたと思います。特に戦国時代など、豪壮で長大な太刀は、長時間では負担になっていたと思います。そのせいか、江戸時代になると、刀は武士の単なるシンボル的なものになり、軽くなっています。刀を付けた帯がずり落ちないためには、帯をきつく締め付ける必要があります。その締め付けは、腰痛の原因になり、特に慢性の腰痛の人にはこたえていたと思います。紐(ひも)やベルトで常時腰を締め付けると、一箇所の腰椎を押し続けます。そのことによって腰椎のズレを生じ、腰痛の原因になります。又、筋膜を押し続けることにより、筋膜炎を引き起こします。筋膜とは、筋肉の入れ物です。筋肉が伸び縮みする時、筋肉は筋膜の中をすべるように移動しています。腰を締め付けることによって、その筋膜が圧迫されると、中の筋肉の移動が阻害されます。それをムリに動かすために、筋膜に炎症を起こすのです。それが筋膜炎です。そういったことは、腰に重装備を付けた兵士や、腰に拳銃を下げていたカウボーイなども一緒でしょう。兵士などは、その締め付けを多少軽減する意味もあって、タスキ状に肩からかけた革紐で腰のベルトを吊っています。上着の上から腰の上から締めているベルトも、幅広にすることによって、狭い範囲に締め付けが集中するのを分散していると思われます。いわゆる腰痛対策でしょう。

  以前、NHKテレビで、「大草原の小さな家」という連続ドラマをやっていました。それに出てくる農夫の男性たちは、決まってサスペンダーをしていました。西部劇映画の騎兵隊などもそうです。農作業中や戦闘中など、ずり落ちるズボンをいちいち上げていたのでは不便だからである。ちなみに私もサスペンダーをしているのは、やはりそういった作業効率のためです。そして、ズボンはお腹が減ってきたりすると、ウエスト部分がゆるくなるり、よけいズボンがずり落ちてきます。ところで、「大草原の小さな家」の件ですが、彼らは仕事の性質上、腰痛が多かったのでしょう。重労働の木こりや農夫もそうですが、騎兵隊やカウボーイなど、常時馬に乗ることによる腰椎にかかる振動も、腰痛の原因になりますし、それを悪化させます。太平洋戦争中、騎兵だったという母方の伯父さんの話によると、騎兵は歩かないために脚が弱いということでした。足腰の弱体化は、腰痛を招きかねません。映画などで見ると、将校や下士官など、軍服の下のズボンはサスペンダーで吊っていました。サスペンダーの流行が復活している昨今、ファッション性のみなず、腰痛対策の面もあろうと思います。ジーンズをノーベルトにして、ヒップ全体で支えてはくというのも、やはり腰痛対策もあるでしょう。又、短足誇示(?)のダラシナ系ファッション、ズボンの腰バキも、腰痛持ちの人にはラクかも知れませんネ。
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 '11/12月の特集
■膝痛の方、カイロプラクティック療法で改善
  本院には、相変わらず膝の悪い方がよく見えます。整形外科や整骨院に通っているお婆さんの大半は、膝の痛みです。15年以上前、まだ郵便局の定額預金の利子が高かった頃、本院にも午前中は、そんなお婆さんたちが数多く見えました。最近はややもすると、それがママなりません。現在、本院に見えるのは、膝痛を治して働かなければならない人たちです。仕事をしてないなど、悪化しなければなんとか我慢出来るという人はあまり来ません。自由診療なので、あっちこっち回った末に最後に来ます。中には、歩くのも困難な状態になってから、矢も盾もたまらず来られる方もいます。膝痛は、電気を照射するだけでは治りません。ちゃんと治療しないと治らないのです。ですから、これまでの治療の経緯から、もう治らないのではないかと、半ばあきらめている人が多いのです。カイロプラクティックの授業カリキュラムには、膝痛の治療があります。その技術を習得して卒業しています。ですから、膝痛が長年治らなくて困っているという方は、お近くのカイロプラクティック専門院に行ってみてください。カイロプラクティック療法で丁寧に治療していけば、リウマチや半月版損傷などでない限り充分治ります。又は、殆んど気にならない程度まで症状は改善します。

  膝痛の治療でも、やはり大事なことは、症状の取れた後の再発予防対策です。何度もぶり返していたのでは、何にもなりません。変形性膝内症といって、膝関節が変形し治り難くなるだけです。それには、大腿四頭筋というのですが、脚の筋力を鍛える必要があります。そして、良質な筋肉に作り変えることです。私たちは、ラクして健康は手に入りません。治療では筋力は付けられませんので、患者さん自身の運動で付けるしかありません。カイロプラクティック療法は、症状を取り、治すきっかけを作る治療法です。骨盤の歪みを取り、左右の脚の長さを揃え、両膝のかかる体重のバランスを整えていきます。片足の膝だけに負担がかからないようにします。又、症状が取れただけでは、まだ完全に治ったとは言えないのです。根本的な治療が必要なのです。つまり、お医者さんが薬を使うところを、カイロプラクターは、患者さん自身が持つ、自然治癒力を引き出していきます。そして、その治癒力が病気を治していくのです。
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 '12/1月の特集
■五十肩は、放っておくと長くかかります
  難治性の肩関節周囲炎、いわゆる「五十肩」ですが、昔は四十歳ぐらいに発症するというので、四十肩と言いました。今は、肉体的に昔より若くなった(?)ということで、五十肩と言うようになったのでしょう。ひどいものでは、英語でフローズン・ショールダーと言うように、肩関節周辺に激痛が走り全く動かせなくなります。つまりギックリ腰と同じように、体自身が動きを止めて、安静に保つことによって治そうとする仕組みです。要するに、健康が破綻する前の安全弁なのです。肉体労働者がなりますし、肉体労働とは無縁の落語家などもなります。原因としては、肩関節周囲のアンバランスな筋肉疲労や筋力低下です。仕事が出来なくなったり、着替えが不自由になります。この不景気な時代、仕事が出来なくなったら大変です。いったん五十肩になると治りが悪く、その期間は長いものです。ほとほと困った様子で、「なんとか、腕が使える様にしてください」と言って来ます。痛み止め湿布薬、デンキの照射などでは、遅々として治らないからです。おまけに、本院に見える頃には、かなり悪化してしまっていることが多いようです。当初は肩関節周囲の筋肉の痛みです。それが長引いてくると、肩関節にまで影響を及ぼし、肩関節自体の動きも悪くなり、益々治り難くなってきます。

  それではカイロプラクティック療法に於ける、五十肩治療の手順などを申し上げます。まず初診時ですが、リウマチの他、甲状腺疾患など整形外科関連以外の病歴や、肩のケガなどの有無を問診をしていきます。肩の痛みといっても、いろいろな原因が考えられるからです。又、それらを併発している可能性もあります。次に、カイロプラクティック療法関連の整形学検査をして、原因となっている筋肉の状態などを診ていきます。適宜、レントゲンやMRI画像を撮っていただきます。そして、症状に即した治療法を検討していきます。それを患者さんに説明し、納得してもらった上で治療に入ります。治療は治療法に沿って、絶えず痛くないかどうか確かめながら行っていきます。痛い様だったら、施術の強度や治療法そのものを変えていきます。カイロプラクティック療法は、早い効果を狙った荒療治だけとは限りません。時として、丁寧にじっくり治療していきます。つまり、目的に応じて最良のやり方を選択していきます。

  五十肩は、カイロプラクティック療法で丁寧に治療していきますと、痛みで殆ど動かせなかった肩でも動かせるようになり、腕がなんとか使えるようになります。同時に、自宅で行っていただく肩の運動を指示していきます。痛みのない、ラクな運動です。やり方は一緒に運動してお教えします。そして正しく行っていただくために、数回復習します。程なく、みるみる症状が軽くなり、可動域が広がっていくのを実感出来るはずです。カイロプラクティック専門院で受診なさってください。
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 '12/2月の特集
■冷え性は、自ら招いているモノです
  いつも、足が冷えてしょうがないという女性は多いです。男性でもいます。中には夏でも、直前まで氷水に入れていたように冷たい人がいます。なぜでしょう・・・?それは、靴下を履きっぱなしだからです。一方、顔はどうでしょう?手が冷たい時でも顔は平気です。耳が冷たいと感じる時でも顔が寒くて・・・とは、あまり聞きません。ずうずうしく、ツラの皮が厚くなっているせいでしょうか?しかし控えめの性格の人だって顔が冷たいとは聞きません。では、なぜでしょう・・・。それは、顔は常に外気に晒(さら)しているからです。人の皮膚には、全身に毛穴があります。毛穴は立毛筋で構成されています。立毛筋は、内臓の筋肉と同じように、自律神経支配です。暑いと感じ取れば、その部分の立毛筋を緩め開いて、体の熱を放出します。哺乳類は体温を一定に保つ生物です。そのおかげで、常に行動出来るのです。ちなみに、ワニなど爬虫類は、体温が下がると活動出来ません。それはさておき、皮膚には温度を感じ取るセンサー(知覚神経)があって、顔の場合はいつも外気に晒しているので、それに対応して温度変化に敏感なのです。そして、体温が高くなり過ぎたり低くなり過ぎたりするのを防いでいるのです。自律神経のバランスが崩れている更年期障害の人などは、運動など何もしてないのに顔がカーツと暑くなって、どっと汗が噴出したりします。自律神経支配の立毛筋が正常に働かなくなっているためです。

  常に靴下を履いている足の方はどうでしょう。そんな足は殆ど外気に晒していません。その足にとって外気の温度とは、靴下の中の空気の温度です。靴下の中はムレて暑いので、自律神経はそれを感知して立毛筋を開いて暑くなった足の熱を放出して、体温を一定に保とうとします。ですから、自律神経は靴下の中の温度に反応しているだけで、外気に反応している訳ではないのです。そうやっていつも靴下を履いている人が靴下を脱いだらどうなるでしょう。足の立毛筋が開いた状態に慣れきっているので、外気に対応出来ずにどんどん足の熱を逃し続けることになるのです。その結果足が冷えきってしまうのです。自律神経支配の内臓の筋肉などは、腕や脚などを動かす筋肉と性質が違います。速やかに対応出来ないのです。例えば、秋口によくカゼを引きやすいといいます。それは、夏に暑くなった体温を、盛んに逃がしていた立毛筋が、気温が低くなっても即応出来ずに、熱を逃がし続けてしまうためです。しかし、時がたてば、徐々に対応出来るようになってくるのです。季節の変わり目、お年寄りなど、体力の弱った人が亡くなりやすいのは、自律神経のバランスが崩れ、気候の変化に即応出来ないためです。

  ここまでお話しますと、解決法はもうお分かりの事と思います。靴下を履く時間を短くしていって、足を外気に慣らせばいいのです。外から帰宅したら、先ず靴下を脱ぐことです。私は高校生の時、雪が降る直前までハダシに下駄でした。田舎の男子中高生は、皆そうでした。私は今でも、OFFの時はいつも下駄履きです。私は特に鈍感なのか、手が冷たい時でも足は平気です。だいたい江戸時代など、長屋の庶民などは、足袋(たび)なんて履いていなかったでしょう。昔、田舎でよく聞いていたことがあります。「風呂から上がる時、足に桶一杯の水をかけると風邪を引かない。」そう言われて、いつも実行していました。冬、井戸水は冷たいです。毛穴をキューッと引き締めます。冷え性の方、やってみてください。  
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 '12/3月の特集
■肥満は糖尿病を招き、健康の大敵です
  最近、中年男性の肥満が目立ちます。体重100kgという人も珍しくありません。カイロプラクティックで治療する方も大変です。体重100kg以上は、割増料金をいただこうかと思っている程です。日本人は元々食料事情から、やせた民族でした。ですから、日本人は太った経験が少ないので、体が肥満に慣れていないのです。つまり、体が的確に、肥満に対処出来ないのです。狩猟民族や遊牧民など肉食の場合、保存が利かないので食いだめをしたかも知れません。穀物の場合は、保存が利くので食いだめをしなくて済みます。おまけに、仕事はキツイ農作業です。私が子供の頃、戦後すぐという事もあって、農村の大人たちは皆、筋肉質ながら痩せていました。太った人いうのは、ごちそうを食べて肉体労働をしない裕福な人というカンジで、逆に羨ましがられていました。

  ところが現代はどうでしょう・・・。だらしなく太ったカッコ悪いヤツ、というカンジです。そして、自分の食欲もコントロール出来ない、意思の弱いヤツ・・・になり下がったイメージです。飽食のアメリカでは、以前からそうでした。貧乏人ほど、スポーツをする経済的余裕がないので太っているということでした。アメリカの大統領や企業のトップの人達は皆、引き締まった体つきをしています。だいたい欧米人は、ギリシャ彫刻のように肉体美を追及するというか、(内容より?)見た目重視の民族ですから仕方がありません。戦争に負けてから、何事もアメリカに追随の日本ですから、太った人は当然ダメ人間視されてしまいます。しかし、小太り程度なら、病気に対する抵抗力があり、むしろ長生きすると言う説もあります。一昔前の日本人は、栄養不足から短命だったのです。昔は五十歳で定年退職の老人、七十歳で老衰なんて言っていましたが、現在では全く考えられません。栄養状態がよくなったからです。ですから、かっぷくのいいお金持ちは、羨ましがられたのです。実際、栄養失調の人よりは、当時貴重な肉など食べて長生きしたかも知れません。

  しかし、過ぎたるは及ばざるが如しで、そうも言ってはいられません。一般的には長寿国日本になった反面、太り過ぎでポックリ早死する人も多くなりました。若い時は、体形が悪いだけで別に問題ないのですが、中年過ぎるとたちまちその弊害が出てきます。特に、Ⅱ型糖尿病です。怖いのは、その糖尿病がもたらす種々の合併症です。蘇我馬子や藤原道長が、そうだったといいます。普段は輿(こし)に乗ったりして体を動かさず、酒や美味しいものを食べてばかりいたからです。政争のストレスもあったかも知れません。糖尿病の典型的な症状である、喉が渇いたり、目が悪くなっていたそうです。相撲取りにしても、引退しても過食の習慣が変えられず、糖尿病合併症から来る壊疽(えそ)で、脚を切り落としたり・・・。 その点、ダイエットに成功している貴乃花親方はエライと思います。西洋人に比べ、日本人は膵臓で作られるインスリンの分泌が少ないので、糖尿病になりやすいといいます。インスリンは血糖値を下げる作用のホルモンです。先に申しましたように、食いだめする必要がないばかりか、質素な食習慣の民族でしたので、インスリンの分泌量も多くは必要なかったのでしょう。必要がない部分は、機能が退化するのは当然です。ちなみに膵臓では、血糖値の上げる働きのある、グルカゴンというホルモンも分泌しています。
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 '12/4月の特集
■挑戦する人生には、覚醒剤よりカイロプラクティック  
  私が小学生の頃、「ヒロポン」という覚醒剤が話題になりました。当時はよく報じられ、恐ろしい薬として、子供でも知っていました。「ストロンチウム」と共に、よく冗談めかして話題にしていました。ウソかホントか分かりませんが、そのヒロポンを注射して、東大に合格したなんてハナシを聞いたことがあります。なんでもピロポンを打つと、夜眠くならずアタマが冴(さ)え渡り、勉強がハカドルというものでした。しかし、それを続けていると体を壊し、廃人になってしまうというものでした。それ程までしても、東大に入る価値があるという事だったのでしょう。なにしろ当時はナベ底景気とか言って、不景気だったと記憶しています。就職など東大を出れば出世が確実視されたのでしょう。高度成長期までは、まだ間がありました。

  よくミュージシャンなど、覚醒剤との係わりが話題になります。芸術や作曲など、クリエイティブな仕事はストレスが多く大変です。新しいものを生み出す苦しみです。可能な限り冴え渡わたった頭脳で、最高の仕事をしたいと思うに違いありません。仕事に集中するためには、やはり気が散らない深夜が適していると考えるかも知れません。やはり私が子供の頃、アメリカの文豪エドガー・アラン・ポーをもじった江戸川乱歩という推理小説家がいました。彼が小説を書くのは、深夜にロウソクを灯した土蔵の中でということでした。作家などの殆んども、深夜に仕事をするかも知れません。普通なら、夜は眠くなってくるかも知れません。しかし、締め切り間際など、クリアなアタマで仕事をするために、覚醒剤に手を出すかも知れません。たとえ眠くなくても、創作意欲をより高揚するためにも、覚醒剤に手を染めるかも知れません。その結果、いい仕事が出来たかも知れません。しかし、一度そういう経験を味わうと、普通の精神状態では、物足りなくなって来るかも知れません。又は、薬の副作用で体調が悪化し、思考停止に落ち入っているのを挽回しようと思うかもしれません。そうなると、益々覚醒剤に頼らざるを得なくなってしまうでしょう。

  覚醒剤を常用する事によって、いざ眠ろうと思っても寝つかれず、不眠症に落ち入ってしまうでしょう。たとえ眠れても浅い眠りになってしまいます。眠らないと体調が狂いますので、なんとか眠ろうとして睡眠薬に手を出し、やがてはそれも常用するようになるのです。つまり、覚醒剤常用者は反面、睡眠薬常用者でもあるのです。覚醒剤も睡眠薬も肝臓には負担をかけます。やがて、肝臓が蝕まれ(むしばまれ)てしまいます。肝臓は、小腸で吸収された栄養素を、体に必要なものに作り変えて全身に送り出す所です。その機能が低下すれば、健康が保てなくなります。果ては、手脚の震えや肝性脳症にも落ち入ってしまいます。こうなると、創作活動のみならず、日常生活さえもおぼつかなくなります。やがてやせ細り、廃人同様の姿になってしまうのです。

  私達は、自分の能力以上のモノは出せません。しかし、自分の持っている能力の最大限のモノは引き出すことが出来ます。それには、自身の健康を保つことです。心と体の健康です。つまり、整形外科領域の健康を保つと共に、自律神経のバランスを保つことです。それによって、内臓の働きが活発になり、体力気力が充実してきます。カイロプラクティックでは、それが可能です。より充実した人生を送るために。この世に生を受けたことを感謝しながら・・・。   
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 '12/5月の特集
■最高のオシャレは健康美、今日から始めよう
  最近見かけなくなりましたが、数年前までは、街中(まちなか)で拒食症の人を時々見かけました。ひどく痩せていて、思わず目をそらしていました。イタリアなどで、痩せすぎのモデルはファッション・ショーに出場禁止、などという話題がありました。古くは、カーペンターズのカレンさんが、拒食症で亡くなりました。日本でもポッチャリ可愛かったアイドルが、ガイコツみたいに激痩して話題になりました。精神的なモノがきっかけになることが多いようです。

  ルネッサンスの裸体画やギリシャ彫刻の裸像は、モデルが若いせいもあるでしょうが、いわゆる健康的な肉体の美しさです。私たちが異性に魅力を感じるということは、どういうことでしょうか・・・?自分の遺伝子を最良の状態で残したいということではないでしょうか。そのためには、伴侶に知性と共に、健全な子供が作れる健康な肉体を求めるということになると思います。ですから、意識するしないに係わらず、本能的に健康なバランスのとれた肉体に魅かれるのだと思います。スポーツ選手の体形が美しいと感じるのは、運動によって作り上げた筋肉のメリハリです。そして、その筋肉の機能的な躍動美です。肌がきれいで、スタイルが良ければ、殆んどの女性はきれいに見えると思います。多少顔のアンバランスがあること自体、それは個性的な美しさにつながるかも知れません。トリノ・オリンピックの荒川静香さんは、スタイルがいいせいで、顔も引き立って美しく見えました。

  仕事に追われて、スポーツをする時間的余裕がない人も多いでしょう。しかし、誰でも健康的な引き締まったスタイルを手に入れることは出来ます。今日からやろうと決心すればいいだけのハナシです。それは、勤め帰りに一駅ウォーキングすることです。運動靴を履いて、両手を振って競歩のように全速力で歩くのです。いわゆる、筋肉の付く歩き方です。荷物があったら、リュックでもいいでしょうし、ショールダー・バッグだったら、たすきに肩がけすればいいでしょう。15分か20分でいいのです。晴れた日は毎日でも歩いてください。少なくても週三日は歩いてください。三箇月もすれば、必要なところには筋肉が付き、ヒップアップしてウエストや足首が、キューッと引き締まった体形になること請け合いです。ドーンと細いだけより、メリハリの利いたスポーツマンのような体形の方がいいに決まっています。体形さえ良ければ、服装などTシャツにジーンズだけでも充分です。むしろ、その方が体のラインの良さが強調されるかも知れません。

  両腕を振ってウォーキングすると、血行不良の肩こりも取れます。血色も良くなり、金をかけてエステなどに行くより、よっぽどきれいになれると思います。美しさで、もう一つ大事なことは、知性やマナーであることは言うまでもありません。これを読んだ人は、男女共、皆はつらつとした健康美になってください。さあ、胸を張って歩きましょう・・・。
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 '12/6月の特集
■骨盤の矯正は、カイロプラクティックの基本
  「骨盤の矯正」を売り物にしている、カイロプラクティックのホームページをよく見かけます。骨盤というのは、第五腰椎と左右に広がる寛骨、仙骨、尾骨の総称です。私たちの骨盤が歪むと、一つには左右の脚の長さが違ってきます。それは股関節と仙腸関節の軸が一直線上にないためと、仙腸関節も僅かながら可動性があるためです。それで左右の脚の長さが違うと、当然起立した状態では骨盤が傾きます。その上に乗っかっている背骨が真っ直ぐならば、横斜め方向に傾いてしまいます。そうなると重い頭蓋骨も含めて、左右片側だけに大きな荷重がかかってしまいます。その荷重のアンバランスを是正するために、私たちは背骨をS字状に曲げてバランスを取っているのです。そうする事によって、頭と上半身をなるべく腰の真上に持ってきて、両脚に均等の荷重がかかるように工夫しているのです。そうした状態が長く続けば、やがては背骨がS字状に歪んだ形で固定化されてしまいます。これを、「背骨の機能的側湾」といいます。背骨の歪みを是正し、脊髄神経の流れを整えて病気を治すのが、カイロプラクティック療法です。脊髄神経の流れの行き先は、手や脚の筋肉だったり、胃腸や血管など内臓壁の筋肉だったり、知覚神経だったりするからです。ですから、カイロプラクティック療法で治療をする以上、骨盤の歪みが取れなければハナシになりません。どういったやり方にせよ、カイロプラクターなら誰でも骨盤の矯正が出来て当たり前の事なのです。

  ですから、カイロプラクティックの施術では、背骨の土台と言うべき、骨盤の矯正から着手します。その上、背骨全体の各関節が均等に動くように可動性を調整します。円筒形の椎骨の連なりである背骨(脊柱)は、その周りを筒状に靭帯が取り巻いています。脊柱に均等な可動性を付けますと、殆んどの場合、独りでに所定の位置に戻って行きます。前述の原因による、わざとS字状に背骨を歪めている必要がなくなったからです。つまり、背後から見て、背骨が真っ直ぐな状態になります。カイロプラクティック療法の治療を受ける人の多くは、初体験の方です。そういう人達は、年齢を重ねた人程、くたびれた様な後ろ姿をしています。四十年・五十年と長年かかって、姿勢が歪んだ結果です。しかし、筋肉の著しく偏った酷使によっては、十年や二十年でも、それ以上に大きく歪むかも知れません。どちらにしても長期間かかって歪んだものです。ですから、まともなやり方では取れません。どうしても荒療治という事になってしまいます。そして、適切なスケジュールと、ある程度の回数はかかってしまいます。実を申しますと、骨盤をポキッと矯正しますと、瞬時に骨盤の歪みは大方取れてしまいます。しかし治療の最初の段階では、一日か二日すると、それがある程度は戻ってしまいます。ですから、回数を重ねて、矯正した状態を、長期間保持する必要があるのです。それには段階に応じた、効果的な治療スケジュールが必要です。それは、治療回数の節約にもつながります。

  骨盤を矯正し、背骨の歪みを取りますと、種々の症状が改善されます。整形外科的には、左右にかかる体重のアンバランスが解消されるために、腰痛や股関節痛、膝痛のみならず、種々の神経的なコリやシビレ・痛みなどが解消されます。又、中枢神経と末梢神経の流れが改善されることによって、病気の自然治癒力が活性化されます。ですから、骨盤の矯正は、カイロプラクティック療法テクニックのベースな訳です。骨盤は常に徐々にではありますが、自(おの)ずから歪む方向に進行し続けます。私たちは往々にして、左右アンバランスな体の動きをすることが多いからです。右利き、左利きなどに影響されることも多く、その部位の使う頻度、力学的なアンバランスによっても変わってきます。階段を登る際や歩行時、いつも右足から踏み出すとか、かがんで床から物を拾う時など、いつも右足を前に出して拾うクセなどあるかも知れません。普段の生活のみならず、スポーツの特性によっても歪み易くなります。卓球やテニスなど、著しく体の左右をアンバランスに使います。そして、筋肉の凝りの疲労度の違いによって、筋肉の柔軟性にバラツキが出来きます。その結果、伸びの少ない筋肉に引っ張られて、骨格は歪んでしまうのです。

  つまり前述のように、私たちが生きて日常生活を営む以上、骨盤や背骨が常に徐々に歪む方向に進行するのは避けられません。ですが、それを気にしながら生活するのも、いささか気が重くなります。しかし、その必要は全くありません。気がねなく思いっきり働き、そして活動してください。歪みがひどくなった時に、適宜修正していけばいいのです。ちなみに、一度完全に歪みを取りきると、一年経っても歪みは殆んど戻っていません。
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 '12/7月の特集
■今は聞かなくなった、脚気(かっけ)という病気
  私がカイロプラクティックの勉学中、生理学の先生に伺った話をご紹介し、脚気について少々述べてみたいと思います。東京慈恵医科大学と言うのは、脚気の研究で有名な、高木兼寛(かねひろ)という人が創設した大学です。高木兼寛(以下の敬称略)は薩摩藩の軍医として、英国へ留学した医師です。それは、明治維新前後のことです。薩英戦争には勝利したものの、アヘン戦争などイギリスの強大さを思い知らされた薩摩藩は、イギリスの進んだ学問を勉強させるために、若き人材を送り込んだのでしょう。やがて高木兼寛は、明治政府の海軍軍医総監になりました。同時期の陸軍軍医総監は、今は文豪として知られる森鴎外こと、医師の森林太郎でした。明治政府は、国策としてドイツの医学を取り入れたために、東京帝国大学卒業の森鴎外はドイツへ国費留学しました。そして、共に医学博士の高木兼寛と森鴎外は、脚気について異なる理論を展開することになりました。

  脚気はその昔、江戸の流行り病と言われていました。多くの人がバタバタ亡くなったという、恐ろしい病気でした。武士が参勤交代で江戸に来ると発病し、国元に帰ると治ったともいいます。代々津和野藩の御殿医だった鴎外の父も、参勤交代で主君に随行して帰省する途中、脚気で亡くなったということです。後の日露戦争でも、戦闘で亡くなる兵士よりも脚気で亡くなる方が多かったといいます。その原因も対策も、治療法も皆目分かりませんでした。ですから兵の士気にも係わり、深刻な問題として研究がなされました。鴎外の東大系は、江戸など地域的な多発性に着目したのでしょうか、ある種のウイルスが関係しているのではないかと考えたそうです。つまり、鴎外及び東大のウイルス説です。そして、それに沿った研究がなされたといいます。しかし、長期間それに固執するあまり、成果は上げられなかったということです。

  一方、高木兼寛は、ある種の栄養障害が脚気に関係しているのではないかと考えたそうです。江戸では地方と違って、庶民も白米を食べていました。まして江戸市中では、地方と違って家庭菜園など無理です。日々の食材は全て、お金を出して買わなければなりません。しかし、白米はそれだけでも充分美味しいので、一汁一菜でも充分満足出来ます。単身赴任の多い、参勤交代の武士たちではなおさらです。当然栄養が偏ります。昔の日本人は白米至上主義でした。白米自体が美味し過ぎるのです。「おしん」も、白いマンマが食べられるだけで幸せだったのです。しかし白米は、成分の殆んどが糖質で、他の栄養素が殆んど含まれていません。かつては、全国の農民の多くは、小作人でした。年貢米を納めれば、飯米は乏しく、糧(かて)飯ばかり食べていました。地方では武士でさえも、白米は食べていなかったかも知れません。反面、種々の栄養素は取れていたかも知れません。時代が下って、貧しい農民出身の兵士にとっては、「軍隊に入れば白い飯が食べられる」という思い入れがありました。

   前述のように、高木兼寛は脚気の原因は、ある種の栄養障害と考え、その克服を図りました。海軍軍医総監として、水兵の食事を麦飯やパン食に変えさせました。さぞかし、水兵達には、不評だったでしょう。「お国のために戦っているのに、この食事はなんだ!」と、思ったに違いありません。しかし、陸軍では依然として脚気で亡くなる兵士が沢山出ていたのに対し、海軍では脚気による死亡者は一人も出なくなったということです。ちなみに、海軍のカレーライスも、高木兼寛の発案だったといいます。私達が食べているカレーライスは、イギリス式のカレーです。高木兼寛が、遠く留学先のイギリスで食べた、カレーの味だったのでしょう。ビタミンが発見され、脚気がビタミン不足によるものであることが分かったのは、そのだいぶ後のことになります。ビタミンの「ビタ」とは、「生命」という意味で、「アミン」はアミノ酸関連物質です。「ビタ・アミン」、つまり「ビタミン」なのです。ビタビン及びプロビタミンは、主に食物から摂取されます。脚気の原因は、その酵素であるビタミンB1不足によるものです。ご飯など糖質が、私達の体内で熱エネルギーとして生かされるためには、ビタミンB1が不可欠です。そして、私達の体の細胞が、生命活動するためには熱エネルギーが必要です。ATPといいますが、細胞内のミトコンドリアで作り出されます。そのエネルギーが供給されないと、私達の体を構成する全ての細胞が、機能停止に陥ってしまいます。神経も筋肉も働きません。従って、呼吸も出来ませんし、心臓も動きませんから、生きて行けません。それで、脚気でバタバタ亡くなったという訳です。

  私が小学校に入学した頃までは、全国に欠食児童が多く、健康診断の時、校医の先生がある検査を時々していました。いわゆる、脚気の検査です。丸イスに腰掛けた児童の膝を、小さなハンマーでコンと、軽く叩きます。そうすると、異常がなければ足がピクンと前に跳ね上がります。「脊髄反射」といって、膝のお皿の下にある腱を、軽く打ち付けているのです。神経が正常に機能していれば足は動きますが、機能していなければ動きません。神経のインパルスも、前述のATPから放出されるエネルギーによって機能しています。つまり、エネルギーが充分働いていれば、ビタミンB1は存在していて、それが足りていると判断出来る訳です。最近では脚気に直面したことのないお医者さんも多いと聞きます。オカズの方が多い昨今の食事内容ですから、極端な偏食でもしない限り、あまり関係ないのかも知れません。ちなみに、整形外科やカイロプラクティックでも、これと同様の検査をします。それはビタミンB1の有無とは関係ありませんし、脚気の検査でもありません。神経が途中で圧迫されて、インパルスの流れが阻害されていないかを調べているのです。
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 '12/8月の特集
■考える葦、人たる所以(ゆえん)の二足歩行
  今回は、腰痛の宿命を帯びてまで二足歩行に移行した、私たちの祖先達のことを考えてみたいと思います。「人類は、脳の容積が大きくなり、頭部の重さを支えるために立ち上がって、二足歩行が始まった。その結果として両手が使えるようになった・・・。」と、よく言われます。しかし、それは違うと思います。

  私達人間は、現在、地球上に君臨(?)しています。他の生き物を支配し、食料にさえしています。神話の世界では、私達人間は、神に似せて造られた、選ばれし者という風に言われてきました。しかし、私達たち人間は、神に選ばれし者などではありません。神という概念自体が、人間の傲慢(ごうまん)な発想から生まれた産物だからです。現在の私達の存在は、祖先からの懸命な命の営みによってもたらされた結果です。太古の昔、私達の祖先達は地球上の片隅で、生存競争にさらされた弱い生き物でした。恐竜の時代などは、食物連鎖の中の一つの生き物に過ぎなかったかも知れません。つまり、必死に生き抜いて、後世に遺伝子をつないで来たと考えられます。ですから、私達が真に感謝すべきは、懸命に命をつないできた、私達の祖先達にです。祖先達は、環境に適応し繁殖力もあったのでしょう。そして長期的には、遺伝子的にも進化し易かったのかも知れません。

  象など、人間よりもはるかに頭部が大きく重い動物は、いっぱいいます。しかし、彼らは立ち上がって二足歩行に至らなかった。何故でしょう・・・?重い頭部を支えるためには、支えるべく体幹部を丈夫に鍛えれば済むことです。そして、むしろ四脚で支えた方が、安定感があって合理性があります。象は鼻を自在に使います。そういう風に、進化させてきたからです。ですから、不安定な形で後ろ足で立ち上がって、前脚を使う必要などなかったのです。象は時々前脚を使っても補助的なものに過ぎず、多くの場合は、器用な鼻を使いこなしています。器用な鼻は多彩な使用に適し、戦う最強の武器にもなっています。それで生存競争に勝ち抜いて来れたのです。脳も、それに応じて、その目的に応じた知能に進化したものと考えます。そして、それ以上の知能を身に着ける必要性もなかったものと考えます。あらゆる能力は、環境に応じた必要性をもって、進化すべきものだからです。必要性がなければ、その能力は身につきませんし、退化さえします。

  一方、私たち人類の場合はどうでしょうか・・・?象の様に器用な鼻を持っていませんし、犬のように口を器用に使えません。つまり、不安定な形ながらも、立ち上がって前脚を使っうしかなかったのです。猿だった時代、前脚(上肢)を使って枝から枝へと移動していたことが、上肢としての訓練になり、その布石になったでしょう。当初前脚は、不器用なものに過ぎなかったかも知れません。しかしそれしか選択肢がないので、長期間なんとか前脚を使っているうちに使いこなせるようになり、手へと特化してきたものと考えられます。そして、その能力の優れた者達だけが生き残り、数を増やしてきたと考えられます。しかし、人間は素手だけでは非力で、猛獣たちとは到底戦えません。非力ゆえに、知能を使って生き延びるしかなかったのでしょう。武器を手にし、徒党を組んで戦う事によって、なんとか生き延びることが出来たと思います。生き延びた者の遺伝子に、知能を蓄積してきたと考えられます。又、野生の中で常時二足歩行することよって、おのずから脚腰の筋肉が強化され、腰痛の宿命を克服出来たのです。ある時は獲物を追いかけ、そしてある時は、猛獣から必死で逃げたりしていたでしょう。

  武器や道具を手にして使っているうちに、使い勝手のいい道具とか、使い勝手の悪い道具だとか気が付いたでしょう。それによって、道具の改良を思い付いたに違いありません。特に顕著なのは、自分達の生存を賭けた武器です。当初、石斧だった武器も、相手に対して、より有利な条件で戦うために工夫に工夫を凝らしたのでしょう。そして遂には、戦車やミサイルまでも作り出したのが私達人間です。その証拠に、戦争のたびに兵器は驚異的なに進歩を遂げて来ました。第一次世界大戦が始まった頃は、複葉の飛行機から、小型爆弾を乗員自身が、直接手で投げつけていました。それが第二次世界大戦末期には、大型爆撃機から原爆を投下する迄になりました。便利な家電も新幹線も宇宙ロケットも、全てに於いて、手に持つ道具が原点だったと考えられます。そして、創意工夫と飽くなき探究心が、人間の知能をより高めて来ました。人類が元々、身体能力に優れた動物だったら、今とは別の生き方をしていたかも知れません。ですから、弱い生き物だった私達の祖先が、図らずも手を使うことになったことが、全ての始まりだったと考えられるのです。その結果、他の動物にはなし得なかった、現在の立場を確立したとは考えられないでしょうか・・・。
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 '12/9月の特集
■カイロプラクティック療法に於ける、自然治癒力
  カイロプラクティック療法は、患者さん自身が持つ、自然治癒力を引き出す治療法です。自然治癒力とは、いったい何でしょうか・・・。私達の体には生まれながらにして、病気やケガを治す力が備わっています。ケガをしても、いつの間にか治っています。それが、自然治癒力です。文明以前の、私たちの祖先たちは皆そうやって治していました。野生動物もそうです。

  私たちの体には、ホメオステイシスといって、体のバランスを常に健康な状態に、保とうとする仕組みがあります。例えば、癌(がん)細胞は絶えず出来ているのですが、それを自然免疫のナチュラルキラー細胞というモノが、次から次に攻撃し退治しているのです。そして、健康な体の状態を保っているのです。私たちの体の細胞は、常に分裂や分化を繰り返しています。その時、新たな細胞と共にに染色体も分裂します。そして、遺伝情報のDNAも、転写されコピーされます。それが時々間違ってコピーされてしまいます。そのエラー情報を組み込まれた細胞が、癌細胞なのです。正常な細胞は、分裂や分化を繰り返した果てに死滅しますが、癌細胞は自身では死滅しません。果てしなく増殖を繰り返します。一般的に、火傷(やけど)やケガの患部は、それを修復するために細胞分裂は盛んです。どうしてもエラーの細胞が出来てしまいます。加齢などの条件によっても、エラーが出来やすくなります。それをナチュラルキラー細胞が次々に壊しているのです。しかし、多くのエラーが出来てしまうと、ナチュラルキラー細胞の攻撃を免れるモノも出てしまいます。

  ナチュラルキラー細胞など、免疫細胞が充分働くためには、その免疫力が活性化されていなければなりません。つまり、免疫細胞が元気でなければならないという事です。元気でなければ、何であれ、力は出せません。癌の治療で免疫療法というのがあります。患者さんの体から採り出した免疫細胞を活性化して、再び患者さんの体内に戻してやる治療法です。加えて、疲れた体では免疫力もすぐに落ちてきますから、体自体の疲れを取ることも大事です。それには、体を充分休めるために熟睡出来ることです。そのためには、副交感神経が充分働かなければなりません。カイロプラクティック療法の副交感神経に対するアプローチは、それを容易に可能にします。かつて、「整体で癌は治る。」と言って逮捕された整体師がいました。確かに進行癌は治せないかも知れません。しかし前述のように、副交感神経にアプローチすることで、免疫力の活性化にはなると思います。あながち、全面否定されるべきモノでもないと思います。

  前世紀後半、「21世紀の早期には、癌は克服出来るだろう・・・」と言われていました。しかし21世紀も、もう12年経過しました。癌克服の兆しが一向に見えて来ない(?)のは、どういう事でしょうか・・・。
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 '12/10月の特集
■免疫反応が、私達の体にもたらすモノ
  今から50年くらい前、ちょうど東京オリンピックの頃でした。日本で初めての心臓移植手術が行われました。今考えてみると、無謀とも言える手術でした。それに先がけて、南アフリカ連邦などで2・3例の手術が行われていました。まだ拒絶反応など充分分かっていなかった時代です。手術は札幌医大で行われました。テレビのワイドショウが始まったばかりの頃でしたが、連日のように、執刀した医師と患者の少年がテレビに出演していました。そして、患者の少年の顔だけでなく、患部の胸をはだけ、生々しい手術痕まで晒していました。医師はにこやかに事の状況を説明をしていました。手術自体は成功したのでしょう。やがて、その少年は亡くなりました。いわゆる、拒絶反応によるものです。その後、その医師は批判を浴び、告発されました。理由は、ドナーとレシピエント両方の命を意識的に奪ったというものでした。手術目的のためにです。ドナーは水死したとされる大学生ですが、搬送した救急隊員や同僚医師等によると、充分蘇生出来たのに、それをしなかったという証言と共に、レシピエントの少年は、手術の必然性がなかったいうものでした。その突出した手術の影響は大きく、その結果、日本の移植医療は世界に40年、遅れを取ってしまったと言われました。

  拒絶反応が起きるのは、移植される臓器が自分のモノではないために、異物としてとらえ、それを排除しようとするからです。要するに正常な免疫反応によるものです。私達の体には、外から入ってくる病原菌などを、排除しようとするシステムも備わっています。又、獲得免疫と言いますが、一度感染した病原菌による病気にかかり難くするシステムがあります。免疫細胞には、T細胞とB細胞というものがあります。T細胞は、対象の細胞が自分のモノであるか自分以外のモノであるか判別します。そして対象が自分のモノでないと判断した場合、それを攻撃して退治するようB細胞に指令を出します。そのシステムが不幸にも働かなくなったモノが、免疫不全つまり、HIVです。不全とは、役にたたないという意味です。移植医療は、拒絶反応との闘いの訳ですが、現在はそれがうまく制御出来るようになって来ました。臓器移植した人達は、免疫抑制剤さえ摂取すれば、充分生存できるようになりました。前述の執刀医、札幌医大の元教授は様々な波紋を残し、近年東京の自宅で亡くなりました。今までは特に幼児など、臓器移植手術を受けるために、高額の費用をかけてアメリカに渡っていました。ドナー対象の年齢も下がり、今後アメリカで腕を磨いた優秀な移植医達によって、日本に居ながらにして、容易に手術を受けられるようになると思います。

  免疫反応が過剰に働き、周りの正常な細胞にまで傷つけてしまうのが、アレルギー反応です。例えば花粉やハウスダストなどは、その大きさが病原菌の大きさに近いために、T細胞が体に有害な細菌と、誤認してしまうのです。一度そう判断してしまうと、なかなかそれから逸脱が出来ません。融通が利かないのです。ですから、アレルギー疾患は長引くことになってしまいます。健康を守り維持するための免疫機能が、逆に健康を損なう原因になっているのです。自己免疫疾患は、その最たるものです。自分の細胞そのものも異物として判断してしまった結果、起きる病気です。膠原病やリウマチなどです。自己免疫疾患の発症傾向としては、女性に比較的多い。女性には定期的に、要らなくなった自分の細胞を壊す「生理」のシステムがあるからです。時には胎児さえも、異物と見なし、流産につながってしまいます。私達の血液等も、古くなった物を脾臓で壊し、常に新鮮な物に入れ替わっています。ちょっとした細胞の変化の違いによって、正常じゃないモノつまり異物と判断していると考えられます。
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 '12/11月の特集
■ストレート・ネックと、頚椎後弯(こうわん)
  整形外科でレントゲン・フィルムを指し示されながら、「ストレート・ネックになっていますので・・・」と、言われた方が多いと思います。そのせいで、首に症状が出ている・・・という訳です。十羽一カラゲ、それで大方片付けられてしまう感は否めません。そして、整形外科の先生は、痛み止めや湿布薬を出してくれるだけで、それ自体を治してくれる訳ではありません。そのテクニックを持ち合わせてないからです。カイロプラクティッツク療法では、ストレート・ネックを改善出来ます。そして、予防のためのエクササイズも教えてくれる筈です。そもそも、ストレート・ネックはなぜ起きるのでしょうか・・・。

  私達の頚椎は立位(直立不動の姿勢)では本来、真横から見て、多少前方に反(そ)り返っています。頚椎の前弯といいますが、それが正常な形です。それによって重い頭部を支え、飛んだり跳ねたりする時には、頭部や体幹部への衝撃を和(やわ)らげる、スプリングの様な役割りをしているのです。一方、私たちは机に向かって勉強したり、うつむいて仕事をすることが多いと思います。又は、ソファーに深く寄っかかって、長時間テレビを見たりすること等も多いと思います。そんな時、頚椎は前屈(かが)みの状態になっています。つまりその時点では、頚椎は当然後弯しています。後ろ向きに弯曲しているという意味です。長時間頚椎がその後弯状態を維持することによって、ややもすると部分的継続的な筋肉の、アンバランスな緊張状態が生じます。そして、そのような生活習慣が継続しますと、やがては、頭を真上に起こした時でも、頚椎の前弯が回復されるとは限らなくなるのです。つまり、頚椎を真横から見て、ストレートに近い状態になってしまうのです。そして、その形が固定化されてしまうのです。それが「ストレート・ネック」なのです。

  時々、首を得意気に(?)ポキポキ鳴らしている人を見かけます。全く、愚かな行為です。やがて頚椎や手に痛みやシビレの症状が出るばかりでなく、立位での「頚椎後弯」状態を招く結果になってしまいます。それは、なぜでしょうか・・・?私達の関節をつないでいる、靭帯というモノがあります。靭帯は関節が脱臼しないように、しっかり固定しているものです。ですから、伸び縮みはしません。指の関節にも、各々靭帯が付いています。よく、指の関節をポキポキ鳴らしている人がいます。普通は相当ムリに力をいれなければ、ポキッとは鳴りません。しかし、それを常時行っているうちに、容易にポキッと鳴るようになります。丈夫な靭帯が、脱臼しないまでも、多少緩(ゆる)んできたからです。頚椎でも同じことが言えます。その、靭帯が多少緩んだ状態の頚椎で、長時間首を前屈みの状態にしていたとします。つまり頚椎後弯状態を維持していたとします。それを恒常的にやっていますと、頭を真上に戻して首を真っ直ぐに立てたつもりでも、頚椎は後弯状態を残してしまい、遂にはそれが固定化されてしまうのです。そうなりますと、ストレート・ネック以上に、上部からの圧力や衝撃は吸収され難くなります。

  弊院には、頚椎ヘルニアの患者さんが、数多く見えます。ストレート・ネックの患者さんでも、ヘルニアの出具合いにもよりますが、腕や指の症状は高い確率で取れます。しかし、MRI所見による頚椎後弯が大きい場合、弊院の治療法には馴染みません。そういった頚椎後弯が進行した人達の殆んどは、いつも首をポキポキ鳴らしていた人達なのです。カイロプラクティッツクでポキッとやっている所は、フィクセーションといって、動きが悪くなっている箇所です。そこに可動性を付け、歪みを取るために、必要最小限度やっているのです。専門院のカイロプラクターならば、動き易い箇所に、又は動き易い方向にポキッとは決してやっていません。
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 '12/12月の特集
■頚椎ヘルニア、治療期間中のご注意
  先月に引き続き、頚椎ヘルニアの治療を受ける上での、留意点について申し上げます。頚椎ヘルニアは、腰椎ヘルニアと比べ背骨にかかっている重さが少ないので、治りやすいです。ただ重症の場合は、頚椎ヘルニアの方が苦しいようです。夜、症状で眠れなくなってしまいます。以降、頚椎ヘルニアを治療中の方に、留意していただきたい事を申しあげますが、これは飽くまで、弊院の考え方で書いています。弊院の治療に沿った考え方です。

  カイロプラクティックは、姿勢を重要視します。例えばデスクワークで、パソコンを打つ時の姿勢です。それが長時間の場合は、なお更です。パソコンが机の奥の位置にあると、どうしても前のめりになり、背中を丸めてアゴを出して・・・という姿勢になってしまいます。適正な高さのイスに深く腰掛け、背中が軽く背もたれに当たるように腰掛ます。そして、机にお腹が付くほどイスを前に移動します。背筋を伸ばし、アゴを引いてください。パソコンは多少手前に引き寄せます。その正しい姿勢を心がければ、その姿勢を保つための筋肉が出来ます。ラクに正しい姿勢が、保てるようになります。健康は正しい姿勢によってもたらされる、カイロプラクティックの考え方です。

  治療期間中は、なるべく重いものを持つのは控えましょう。両腕は頚椎から出ている筋肉につながっています。言わば、クビから肩を通して、吊り下げている形になっています。長時間、子供を抱っこしたりしていると、頚椎に負担がかかります。子供でなくても、重いものを頻繁に持ち運びをすると、治りは遅いです。肩車も、賛成できません。仕事の場合は、ある程度は仕方がない面もあるかも知れません。しかし、プライベートの時はなるべくやらない方がいいと思います。弊院では、ヘルニアなど重症の治療を受診なさっている方には、「自宅でお過ごしの時には、入院しているつもりで、なるべく安静にしていてください」と、申し上げています。主婦の方ならば、家族の協力も必要でしょう。

  次に乗り物ですが、首に振動が強く伝わるようなものは避けましょう。悪路のバイクなどがそうです。自転車もドロップ・ハンドルでなくても、前傾姿勢で頭を持ち上げ、首を反らすタイプのモノは止めた方がいいです。それと車のドライブもそうですが、交差点等で、ややもすると、とっさに急激に首を回して安全確認をします。ですから、仕事ならいざ知らず、プライベートに際し、好んで長距離ドライブに出かけたりはしないで、ということです。帰省など、どうしても出かけなければならない時は、電車にして欲しいと思います。

  以上は常識と言えば、常識かも知れません。しかし、治療が進んで症状が幾分軽くなったり、症状が消えたばかりの頃に、油断してやってしまうのです。重症で苦しんだのにかかわらず、案外簡単に治ったと思って、軽く考えてしまうのです。適正な間隔で治療をしているために、症状がなくなっているとも言えるのです。何度も再発し、ヘルニアの出具合がひどくなった場合、手術しかなくなります。前回治ったので、「どうせ又簡単に治して貰えばいいや」と、思わないでください。次はムリかも知れないのですから・・・。くれぐれも再発させない事です。要は心がけ次第です。
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 '13/1月の特集
■小脳の役割りとは、何でしょうか・・・?
  大脳の働きについては、殆んどの方がご存知の事と思います。小脳については、果たしてどうでしょうか・・・?テレビなどでも、あまり話題になりません。実は重要な役割りを果たしています。もっとも、人間の体で無駄なモノなんて全然ないんですが・・・。

  例えば、私たちは自転車に乗ります。何も考えずに、難なく乗りこなしていると思います。普通に乗っていれば、倒れることはありません。しかし、子供の頃を思い出してください。自転車を買って貰って、練習したての頃は、どうにも制御出来ません。私が小学校に入学した頃、自転車は一家に一台という時代でした。その頃は普通の大人の男性でも、自転車に乗れない人がけっこういました。一般的には、大人になってから練習しても乗れないとまで、言われていました。要するに、子供の頃練習する機会がないと、乗れるようになれないということでしょう。習い事は、若いうちに始めた方がいいと、よく言われます。それは成長段階の脳の発達にも関係することなのでしょう。自転車は大人用の実用車しかありませんでした。子供にはサドルが高すぎるので、三角乗りをしていました。自転車の片側に乗っているので、手前に倒れる分には充分対処出来るのですが、反対側に倒れると転ぶ確立が高くなります。自転車は元来、またがって乗るものですので、考えると曲乗りです。外国映画では見た事がないので、日本独自のものかも知れません。誰かが思い付いて始めたのでしょう。

  それはさておき、自転車の練習したての頃は「右に倒れそうな時は、右にハンドルを切って・・・」とか、頭で考えながら、意識を集中して練習しました。大分練習しているうちに、やがて意識しなくても右に倒れそうな時は、無意識に右にハンドルを切れるようになりました。無意識の運動を不随意運動(ふずいいうんどう)といいますが、これを一部担当しているのが小脳です。例えば、自転車で右に曲がろうというのは、自分の意識が働くので随意運動(ずいいうんどう)と言われ、大脳の運動野(うんどうや)という所が運動神経を通じて指令を出します。しかしその時、右に曲がる時の自転車の倒し加減など、転倒しないように平衡感覚を保って微調整しています。それは、大脳の椎体外路系(ついたいがいろけい)と共に、小脳が訓練で体得した無意識の運動、つまり不随意運動によって行っています。何も自転車に限らず、私達が赤ん坊の頃、おぼつかない脚でハイハイから立ち上がって、だんだん歩けるようになったのも、小脳のおかげなのです。どこかに行こうと歩き出すのは、自分の意思が働くので随意運動ですが、倒れないように全身の筋肉を微調整しながら歩いているのは誰も意識をしていません。その平衡感覚を身に付け保てるのは、小脳の働きのおかげなのです。

  他に大脳が直接指令を出さない無意識の運動に、脊髄反射(せきずいはんしゃ)というのがあります。例えば、ガラスビンのかけらを、素足で踏みそうになったとします。私たちは瞬間的に足を引っ込め、踏むのを避けます。通常の神経回路では、足の裏の知覚神経が危険を察知し、脊髄神経を通じて大脳に情報を送ります。そして大脳が解析判断して、運動神経を通じて、脊髄経由で危険を避けるように指令を出します。しかし、緊急の場合は時間的に間に合いません。それで、途中の脊髄で判断して、危険を避けるシステムがあるのです。というのも、脊髄は脳の延長だからです。ですから、脊髄独自で判断出来るのです。私達が脳細胞といっていますが、脳細胞というものがあるわけではなく、脳というのは、神経細胞が濃密に集まっているだけなのです。それをいわゆる、脳神経細胞と呼んでいるのです。それによって、コンピューターのように情報を処理し指令を出しているのです。その延長が脊髄神経なのです。緊急の情報処理をその場でし、直接指令を出しているのです。ですから、交通事故など脳死状態の人でも、足の裏をくすぐると足を引っ込めます。
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 '13/2月の特集
■食事をすると体温が上がる仕組み、特異動的作用
  アンデルセンの童話に「マッチ売りの少女」というのがあります。その空腹と寒さに耐えながら、死んでいく物語を聞いた時、子供心に胸が締め付けられる思いでした。お腹が空いていると、寒さがよけい身にしみます。食事をすると、体温が上がって暖かくなり、気持ちまでハッピーになってきます。体と心は一体のものです。熱い食べ物を摂ると、暖かくなりますが、熱い食べ物でなくても体温が上昇するのです。食事をすると、体温が上がる内臓の仕組みを、「特異動的作用」といいます。食物を摂取すると、それを消化吸収するために、内臓の働きが活発になります。私達が体を動かして運動をすると、体が熱くなります。筋肉を動かす事によって、熱が生じるからです。一方、私達の胃や腸など、内臓も筋肉で構成されています。その筋肉も、同じく活動すれば、熱が生じます。それは、食後一時間ほどでピークに達します。

  北の寒い海に棲んでいるラッコは、上等な毛皮を着ているものの、皮下脂肪は厚くくありません。いつも食べ続けることによって、体温を上昇させ、そしてその体温を保っているのです。しかも、エビ・カニ・アワビなど、上質なタンパク質ばかりです。よく、エネルギー源としては糖質、と言われます。糖質は、消化吸収がいいからです。即効性があるのです。それに対してタンパク質は、消化吸収に時間がかかります。しかし、その間内臓の筋肉が活発に働いて、熱を発生し続けることになります。ですからラッコ達にとっては、糖質の海藻ではなく、タンパク質のエビ・カニ・アワビなのです。クジラやアザラシなどは、皮下脂肪が多い海獣です。皮下脂肪は、断熱材であって、それ自体、体温を上昇させる物ではありません。絶対的に熱が逃げるのを防ぐ事は出来ないでしょう。その脂肪を燃焼させたり、餌を食べるなどして、体温を上昇させたり、又は保つ必要があります。ですから、彼らとて死んだら、凍ってしまいます。

  よく、栄養の三要素と言われます。そして、糖質がエネルギー源と言われます。このエネルギー源と言うのは、厳密には太陽によってもたらされたエネルギーなのです。私たちは太陽のエネルギーを直接体に取り込めないので、太陽光によって光合成された植物を、食物として体内に取り込んでいるのです。糖質としてです。私達の体内では、そのエネルギー反応を逆方向に化学反応せて利用しています。つまり、その糖質を酸素で燃焼させ、その熱エネルギーを利用し活動しているのです。ですから人間は、間接的ながら、ソーラーパワーで活動し生きているのです。糖質は、筋肉にグリコーゲンとして蓄えられ、あるいは皮下に中性脂肪として蓄えられ、利用されます。
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 '13/3月の特集
■カイロプラクティック療法の危険性について・・・
  昨年の8月、国民生活センターから、「手技療法による医業類似行為の危害」と題する調査報告書がインターネット他で公表されました。その中に、民間療法としてのカイロプラクティックの危険性が取り上げられました。その結果、真面目に治療に取り組んでいる所ほど、悲鳴を上げています。カイロプラクティック療法は、ご存知のように比較的荒療治です。20年かかって歪んだものを5・6回で矯正する訳ですから、どうしても、そうならざるを得ません。その代わり、私たちカイロプラクターは、慎重な問診・検査をしてリスクを回避しています。疑わしければ、毎回同じ検査を繰り返します。、極端なことを言えば、結果はどうあれ、体を捻ってポキポキすることは、コツさえ掴めば短期間に誰でも出来るでしょう。しかし、問診・検査で体の正確な情報を得ることは、かなりの習熟度を要します。背骨に指先で触れ動かしてみて、微妙な骨のズレを感じ取っていくのは、一朝一夕では出来ません。こういう触診の技術は、レントゲンを使用していない、日本の整体・カイロプラクティックの方が優れているのです。それが的確な治療につながります。ですから、アメリカの大学を卒業した先生の方が治せるとは、必ずしも言えないのです。

  カイロプラクターは、腰を捻って腰痛の治療する事が多いのです。しかし、その腰痛が椎間板に起因するものであった場合、腰を捻る事は事故のリスクがあります。MRI画像が有る場合、ヘルニアの有無は一目瞭然ですが、ぎっくり腰程度ではMRI画像の用意がない場合が殆んどです。カイロプラクターは、常に最悪の状況を念頭に入れて治療を行います。そして、テクニックの選択をします。ですから、治療専門のカイロプラクターが事故を起こす事は、まず考えられません。ベテランなら、なおさらの事です。そして、自由診療ゆえに、良い結果を出せないカイロプラクターの所には、患者さんは来ません。治療系のカイロプラクター達は、治す事に生きがいを感じて、日々研さんを積み仕事をし、実績を上げいます。インターネット上で常にある、他業種からの誹謗中傷はさして気にしていませんが、今回のように、公的機関のネガティブ・キャンペーンは応えます。本当に困っているのは、天職と思って治療に取り組んでいるカイロプラクター達なのです。食べて行けなければ、職業として成り立ちません。儲けに乗じて、この業界に多店舗化参入した商売人達は、カイロプラクティックに対する思い入れがないので、別の業種に移行するでしょう。

  国民生活センターのキャンペーン以来、カイロプラクティック専門院の閉店が、相次いでいます。やはり、収入減のためです。ある人は、治療院維持の運転資金を確保出来なくなったのでしょう。従業員を抱えていたら大変です。又、ある人はモチベーションを保てず、カイロプラクティックの仕事そのものに失望してしまったのでしょう。私の所には現在、椎間板ヘルニアなど、「どうしても手術したくない」という人しか来ません。止むにやまれずという感じです。厚労省は、カイロプラクティックに国家資格を与えようとはしません。これ以上、国民健康保険財政の赤字と、その不正請求が増えたら困ると思っているのでしょう。カイロプラクティック業界に、かつての加納治五郎や浪越徳次郎のような、政治力やカリスマ性のある牽引者はいません。全て、コレに尽きるのです。医師を頂点にした、既得権益社会が出来上がっている医療業界に、食い込むのは大変です。強力なリーダー・シップの下に、意思統一して事に当たらなければ成功しません。現在カイロプラクティック療法は、その治療効果ゆえの(?)黙認状態です。

  20年ほど前、厚生省はカイロプラクティック業界の切なる国家資格の要望に押され、やむなくカイロプラクティック療法の検証をしました。所が、厚生省が希望する調査解答を出してくれると目される、人選によるものだったです。いわゆる、「三浦レポート」と言われるものです。当然の結果として、カイロプラクティック療法は危険で、効果が全く無いモノと断定されました。結局、カイロプラクティック業界の切なる要望を逆手に取る形で、厚生省のカイロプラクティック療法非公認の見解が確立してしまったのです。ですから、カイロプラクティック療法が国家公認の医療になる事は、これから先の先まで全くないのです。いいものは積極的に認めていこうとする、カイロプラクティック療法を認めた、アメリカの合理主義的政治システムとは全く違うのです。挙句の果てが、今日カイロプラクティック業界の玉石混交状態です。悪貨が良貨を駆逐するとは、よく言ったものです。結果的に、危険性も生まれてくる訳です。
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 '13/4月の特集
■昔流行った、結核という病気
  結核は昔、労咳(ろうがい)と言われました。新撰組の沖田総司がそうでした。洋の東西を問わず、西部劇に出てくる賭博師ドグ・ホリデイも、肺結核でした。他人と身近に接する機会の多い人達が、空気感染によって感染しました。ドグ・ホリデイは元々歯科医でしたから、患者から感染したのでしょう。昔、遊郭の遊女達の多くも労咳にかかり、その多くが二十代後半までの命だったと言います。床屋さんも又、職業病のように、肺結核にかかる人が多かったようです。他にも、多くの偉人たちが結核にかかり、若くして亡くなっています。コッホによって結核菌が発見され、BCGが接種されるようになってから、結核で亡くなる人が殆んどいなくなりました。結核は不治の病と言われ、多くの先人達が亡くなりました。樋口一葉や石川啄木、滝廉太郎、正岡子規なども、若くして亡くなりました。しかし、その短い一生の内に、偉業を成し遂げたのはスゴイと思います。私など、無駄な時間ばかり費やしています。考えて見ますと、長く生きているからいいと言う訳でもないでしょう。生きるって何でしょう。医業に携わっていながら医学を否定する訳ではありませんが、人間って、どう生きるかが一番問題なんでしょうネ。

  実は私の友人が大分以前に、結核にかかりました。糖尿病の影響で感染症にかかり易くなった結果、結核菌に感染したのです。幸い、抗生物質のおかげで完治しました。抗生物質は、ありがたい薬で、いざという時には私達の健康に役立っています。反面、抗生物質の効かない、耐性菌が多く出来つつあります。普段抗生物質を摂り過ぎていると、いざという時に薬が効かなくなってしまいます。私達が生きるのに必死ならば、病原菌も生存に必死(?)だからです。私達は普段、抗生物質を摂取する機会なんて多くないと、お思いでしょう。しかし実は想像以上に、多く摂取しているのです。ストレスの多い状態で飼育している家畜や養殖の魚の餌に混入しているのです。その効果を考えた時、心情としては、多少多めに与えてしまうでしょう。考えようによっては、薬漬けの毎日を過ごしているのです。ご老人など、今でも結核菌に感染する人が少なからずいらっしゃるということです。MRSAの院内感染同様に、耐性を身に付けた結核菌は怖いです。
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 '13/5月の特集
■勉強し過ぎて、円形脱毛症になった
  私事で恐縮です。私は20年近く前、カイロプラクティックの学校に通って勉強中に、円形脱毛症になりました。授業で「免疫学」という教科があり、それをもっと詳しく知ろうと、本を買い込み勉強しているうちに、それにハマってしまったのです。難解なその本を理解するために、それを理解するための基礎的知識が必要になり、先生から「細胞生物学」の本を紹介されました。なんとか理解しようと意地になって勉強しました。くる日も、イライラしながら何度も読み返しているうちに、ストレスがたまってしまったのでしょう。

  当初、円形脱毛症になったとは気が付きませんでした。ある時指先で頭に触れると、冷たく感じる部分があるのに気が付きました。そして床屋さんに行った時、「円形脱毛が出来てます」と言われました。なんと、豆粒大の円形脱毛が三箇所、出来ていたのです。そうしている内に、その円形脱毛がみるみる大きくなり、十円玉位の大きさになってしまいました。特に額の生え際のは、髪の毛で隠しようがなく目立ちました。昔、大村崑(こん)さん主演で「番頭さんと丁稚どん」という喜劇映画がありました。鼻メガネで、童顔の丁稚どんの坊主頭側頭部には、ストレスが原因らしい十円ハゲがありました。私は小学生時代、毎日毎日、集団的に過酷なイジメに会ったりして悩むことも多かったのですが、円形脱毛症になったりはしませんでした。そこで、慌てて近所の皮膚科の行きました。円形脱毛症の治療は、患部に注射をします。注射針を刺す時は痛くないのですが、それによって薬が注入される時、とても痛いのです。なかなか治らなかったのですが、学校を卒業したとたんに治りました。

  円形脱毛症の原因というのは、三種類くらいあるといいます。頭皮の血行不良、アレルギー、自己免疫疾患などです。中でも、甲状腺機能低下で、全頭的に脱毛している女性を見かけることがあります。田舎では昔、「トクトウ病」といって、全頭的に禿げている魚屋さんを時々見かけました。痛んだ魚の雑菌など、細菌感染によるモノだったのでしょう。私の場合は、性能不足の大脳をフル回転させるために、大量の酸素を送り込む必要があったので、頭皮に行く血流の量が不足した結果と考えられます。
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 '13/6月の特集
■カイロプラクティック療法の論理は、単純明快
  合理主義の西洋医学では、人体を構造的に機械のようにとらえ、解剖学を重視しています。機械は人が設計して作ったものなので、その機能が完全に分かっています。それに対し、人体の場合は人が設計製作したものではないので、その機能が充分解明されていません。又、解明し尽くされることもないでしょう。従って、機械の場合は故障や不具合を完全に修理改善出来るのに対し、人体の場合はそれが難しいのです。医学がいくら進歩しても、完全には、永久に無理でしょう。ですから、治療が難しいのです。むしろ、治せない病気の方が多いと思います。それでも西洋医学は、人体の機能を科学的に究明し、治療を飛躍的に進歩発展させてきました。

  カイロプラクティックは、自然治癒力に着目しました。私達はケガをしても、いつも間にか治っています。それが自然治癒力です。太古の昔から、生き物に備わっている能力です。野生の動物達は、皆そうやって治しています。もちろん、私達の祖先達もそうでした。その治す力を引き出し、活性化すれば良いのではないかと考えました。単純明快な発想と論理です。では自然治癒力を引き出し、活性化するにはどうすればいいでしょうか・・・。脳の指令を体の末端まで完全に行き渡るようにし、体の末端の情報を完全に脳に届くようにすればいいのではないか、ということになります。私達の体は電気信号で動いている、と言っても過言ではありません。まるでロボットや機械のようですが、実はそうなのです。プラスイオンとマイナスイオンの電位差利用したインパルスで、神経細胞が機能しています。弱い電流ですので、阻害されやすく出来ています。

  脳の延長である中枢神経は、背骨の重なりの内側を通っています。脊髄神経といいます。一方、背骨の重なりが多いということは、多様な動きが出来て機能的な反面、歪みやすくもなります。関節周辺の、筋肉疲労のアンバランスによって歪んでしまいます。人は立ち上がって二足歩行に移行したことが、重い頭部と上半身を支えることによって、よけい歪みやすい構造になっています。カイロプラクティック療法は、背骨の歪みを矯正することによって、脊髄神経の流れを整えていきます。脊髄神経には、自律神経も通っています。副交感神経は内臓の働きを活発にします。そのことによって、摂取した栄養素が全身に行き渡り、自然治癒力が活性化されます。つまり、カイロプラクティック療法は、自然治癒力を引き出し活性化します。そのことが病気を治す力になるのです。薬を使わないので、肝臓・腎臓に負担をかけず、副作用がありません。
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 '13/7月の特集
■構造物としての骨格と、そのメンテナンス
  スポーツ選手など、一流のプレーヤー達は、定期的に体の歪みを取っているのです。モデルやダンサー達もそうでしょう。筋肉や関節を正確に機能させるためです。アメリカのスポーツ・トレーナーは、カイロプラクターが担っています。カイロプラクティックは、人の骨格を、構造物として捉えています。筋肉や関節を合理的に機能させるために、ひたすら全身の歪みを取っていきます。又、スポーツ選手たちは、試合などに勝つために、必要に応じて筋力を付けます。歪んだ状態の骨格に筋力を付けると、ストレスが溜まって、力学的にもアンバランスな構造になってしまいます。やはり、骨格を正しい状態にしてから筋力を付けた方が、機能的・合理的です。要するに、正しい筋肉の付き方です。そして、質のいい筋肉です。それが、記録や成績達成に、如実に反映される訳です。モデルやダンサーの人たちは、体の機能性だけでなく、美しい姿勢、美しい動きとしても重要でしょう。

  通販で、整形外科医が考案した、「頚椎ヘルニアの人のための枕」と言うのには、思わず笑ってしまいます。患者さんはよく、「整形外科で、今後はヘルニアとうまく付き合ってくれ、と言われた」と、言います。そして、痛み止めと湿布薬を渡された、と言います。それがダメなら、手術か定期的に牽引に通え、ということでしょうか。しかし、神経の圧迫と頚椎の歪みを取って、ヘルニアの症状を治してしまえば、それで済むんじゃないでしょうか・・・。病気と、一生付き合う必要なんて、全くないのです。つまり、特別仕様「頚椎ヘルニアの人のための枕」なんて、全く無意味で、要らないのです。お医者さんの一部ある種の人達は、資格に甘えてしまっています。自由診療のカイロプラクティック院で、そんな姿勢でやっていたら、たちまち淘汰され、潰れてしまいます。牽引療法などその最たる物です。利かない牽引効果と、不合理性・・・。牽引器具は旧態依然で、本質的には全く改良されていません。真っ直ぐ引っ張っても、伸びやすい所しか延びません。果ては、「頚椎ヘルニアで、整形外科へ週三回、牽引に一箇月通ったけれども、全然効果がなかった・・・」ということになってしまうのです。とんだ、医療上の遅延行為です。その後始末の相当数は、クリニカル・カイロプラクター達が担っているのです。

  病院の医師でさえ、「整形外科で、お定まりの牽引をやったけれども・・・」と、弊院に患者として見えるのです。つまり保存療法に関しては、整形外科を信用していないのです。そうかと言って、リスクのある手術は避けたいのです。整形外科医の先生達は、牽引器具のメーカーに、その改良を提案しないのでしょうか・・・。よくあるインターネット上の、「カイロプラクティックは危険だから・・・」という誹謗中傷にしても、整形外科医の書き込みという、もっぱらの話です。私は、別にそれを気にしていません。私共を頼って来てくれた患者さんを、治して上げられれば、それでいいんです。
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 '13/8月の特集
■カイロプラクターは、「神の手」にあらず?
  神というのは、常人にあらず、と言う事です。常人ではなし得ない事をするのが、神の手でしょう。しかし、一般的に言われているのは、それに限りなく近いテクニックを持っているという事でしょうか・・・?つまり、卓越した技術である事は間違いありません。合理主義の西洋医学は、理論で成り立っています。説明の付かないものなどありません。あってはならないのです。ですから、カイロプラクティックは常人が勉強すれば、習得出来るシステムになっています。つまり、学問として成り立っているのです。多くの人材を養成し、そのことによって、多くの人が恩恵を受ける事が出来ます。神でなく、凡人が手にすることが出来る、「凡人の手」です。そして、普遍性があります。アメリカはいわゆる、訴訟社会です。論理的に説明が付かなければ、陪審員を納得させることが出来ず、裁判に負けてしまいます。カイロプラクティックは、治療を積み重ねて治していきます。骨盤や背骨の歪みは、一回では取れません。施術を積み重ねる事によって矯正していきます。たまたま、症状が一発で取れたとしても、症状の割に病気自体は軽度のモノだった、という事になろうかと思います。つまり、治るべくして治った、ということです。

  一方、東洋医学では、いわゆる神の手と言われるような、一発で治してしまう人が確かにいます。アメリカのカイロプラクターが見学に来たりするような整体師が、日本にもいるのです。気孔もそうなんでしょうが、その人だけの感覚の世界で、弟子も継承できなかったりします。でも、その人の手にかかると、一発で治してしまうのです。だから、その凄さゆえに、神の手と言われるのでしょう。日本の場合は昔から、秘術ないし秘伝は一子相伝と言われていました。ですから、秘技をもっている人は少なく、対象の患者も、やんごとなき一部の人達に限られていました。秘伝は、学問ではないのです。御殿医などは、理由はともあれ、必ず治さなければいけない、言い訳の利かない世界です。多くの人がその恩恵を受けるには程遠いものだったのです。日本では古来から、病気の治療の多くは、加持祈祷に頼っていました。医術は、シャーマニズムの延長上にあって、発展して来たと言えるかも知れません。半世紀前でも、神社から貰ってきたお札(ふだ)で体の悪い箇所をなぞり、それを藁人形に背負わせて、川に流していました。病気を悪霊の仕業と見なし、除霊と言われるモノです。つまり、神の手を借りたのです。そこに、理屈など要りません。治ればいいだけの世界なのです。
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 '13/9月の特集
■あなたが外出先で、ぎっくり腰になったら・・・
  デパートの更衣室などで着替え中に、ぎっくり腰になって・・・なんて話を、よく聞きます。そして、あっという間に痛みがひどくなって、動けなくなったというものです。急性の腰痛症、いわゆる「ぎっくり腰」ですが、腰のストレスが究極に達したところで起きます。軽い動作で発症した時ほど、ストレスが多く溜まっていた、ということになります。当初は、それほど強い痛みではありません。「あれっ、おかしいなあ・・・。」と、いろいろ腰を動かして、具合をみているうちに、痛みが強くなり、終いには動けなくなってしまいます。

  ぎっくり腰になったと気が付いたら、むやみに腰や体を動かしてはイケません。特に、関節の可動域いっぱいに動かす、ストレッチは禁物です。急性の炎症が、益々広がるばかりです。まして、腹筋運動など、もっての他です。普段、腹筋運動やストレッチを全くしない人に限って、「そう言えば、腹筋もストレッチもやってなかった・・・」とか言って、始める人がいるのです。全く愚かな行為です。

  そういう時は、なるべく少ない動作で、そおっと体をだましだまし、タクシーなどで帰宅してください。「冷湿布」を買い、腰に貼って帰ると、よけい良いでしょう。帰宅したら、拙著「ぎっくり腰の応急処置」を、実行してみてください。もっと早急に症状を軽くしたかったら、カイロプラクティックか整体の治療専門院に、タクシーでも行くことです。そうすれば痛みがラクになり、帰りは歩いて帰れる筈です。カイロプラクティックや整体は、直ちに痛みを軽減する技術を持っています。抜本的な治療としては、数回の治療を重ね、骨盤の歪みを取っていきます。
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 '13/10月の特集
■文豪の命も奪った、胃潰瘍という病気
  明治時代と言えば、まだ武士の気風が残っていて、男性にあっては質実剛健と思いきや、繊細な人も多かったようです。文豪夏目漱石は、遠くイギリスの留学先でホームシックにかかり、部屋に閉じこもって泣いていたといいます。「坊ちゃん」は、自分がそうありたいと願う人物像だったのでしょうか・・・。漱石は胃潰瘍で吐血を繰り返し、亡くなったといいます。彼の性格から、神経性胃炎だったのかも知れません。ストレス解消目的の、飲酒もあったでしょう。現在は、胃潰瘍で亡くなるなんて考えられませんが、昔は多かったようです。塩分の多い食事なども、関係していたかも知れません。当時は肺結核も多かったのですが、「吐血はどす黒く、喀血(かっけつ)は鮮血」と教わりました。

  私が小学五年生の時、同級生の男子生徒が、胃潰瘍で長期欠席の末に亡くなりました。同じ地区に住んでいたので、同級生四・五人と共に、葬儀に参列しました。胃は、食べた内容物を消化する所です。消化とは、高分子のモノを低分子に、変える作業です。それによって、小腸壁から吸収され易くするためです。胃に食物が入ってくると、強い酸性の消化液と、その強酸から胃壁の粘膜を保護する、粘液が分泌されます。自律神経によって、そのバランスは保たれています。そのバランスが崩れて、空腹時にも強酸性の消化液が分泌され、胃粘膜を保護する粘液が不足すると、胃壁が蝕まれてしまいます。自分の胃壁を消化してしまうのです。胃粘膜に潰瘍が出来、痛みを伴って出血します。潰瘍とは、傷つきタダれる事です。ですから、空腹時に胃がキリキリ痛みます。その痛みは、食べ物が胃に入り、消化液の酸が薄まるとラクになります。結果として、胃潰瘍の人は頻繁に食物を口にする事になります。その食習慣は、胃に益々負担をかけ悪化します。同級生の男の子も長期自宅療養時、戸外まで聞こえる大声で、いつも母親に食べ物をせがんでいたそうです。夏目漱石にいたっては、「大食漢だった・・・」と、健啖家(けんたんか)に思われていたようです。

  私が中学生の時、母が胃潰瘍で緊急入院しました。やはり、一時は生死をさまよい、治るまで一年くらい入院していました。母は元々食が細く、ご飯は小児用の茶碗に、一膳しか食べられませんでした。又、生来病弱で、頭痛薬など数種類の薬を常用していましたので、その副作用だったかも知れません。ある日真夜中に、突然静寂を破って大声で悲鳴を上げました。胃に穴が開いたのす。痛みに耐えかね、その悲鳴が止むことはありませんでした。子供心に、とても不安に駆られました。痛みには、鈍痛・疼痛(とうつう)・疝痛(せんつう)と三段階あり、疝痛は最もが激しい痛みです。内臓に穴が開いた時や腸重積(ちょうじゅうせき)の痛みです。腸重積というのは、腸が腸の中に、重なるように入り込むことです。嵌入(かんにゅう)といいます。

  弊院では、ストレスから来る、自律神経のアンバランスを改善する治療も行っています。自律神経も背骨の中を通っているからです。自律神経は、消化器系の内分泌も含み、内臓の筋肉を制御している神経です。カイロプラクティックですから、背骨にアプローチして治療していきます。

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